尾崎世界観 歌詞集『私語と(文庫版)』
10月8日(火)発売!
2022年4月18日(月)に単行本を刊行した尾崎世界観『私語と』が文庫化されます!
インディーズ時代から2024年までに発表した楽曲の中から、尾崎世界観が「言葉」と向き合い厳選した84曲の歌詞を収録。
さらに単行本オリジナルの歌詞「帯」「はじめに」「おわりに」に加え、文庫版では「文庫」という名の歌詞を書き下ろし。
解説は「クリープハイプ」の長谷川カオナシ・小泉拓・小川幸慈の3人。
現メンバーで活動を開始してからの15年を、5年ごとにリレー形式で綴ります。
収録歌詞
収録歌詞
太客倶楽部会員限定で、クリープハイプによるリリースコメント動画を公開します!
2024.10.08
尾崎世界観 歌詞集「私語と(文庫版)」刊行記念!【特製しおり6種類セット】プレゼントキャンペーン開始!
尾崎世界観 歌詞集「私語と(文庫版)」の刊行を記念して、X投稿キャンペーンを開始しました!
文庫に収録されている好きな歌詞+その理由を #私語とキャンペーン を付けてXで投稿してください。
投稿いただいた方の中から抽選で10名様に、【特製しおり6種類セット】をプレゼントします!
受付期間:10/8(火)12:00~11/8(金)23:59
2024.09.24
10/8(火)発売の尾崎世界観 歌詞集『私語と(文庫版)』購入者特典デザインを公開!
10/8(火)に発売する尾崎世界観 歌詞集『私語と(文庫版)』購入者特典「栞」の「しおり」のデザインを公開しました!
「栞」の「しおり」は、本書カバーデザインも手掛ける寄藤文平さん『栞』の歌詞を6種類の「しおり」にデザインしたスペシャルな購入特典です。
※購入方法など詳細については下記の各書店案内をご確認ください。
※予定数量に達し次第配布終了となります。
2024.09.13
10/8(火)発売!2022年に刊行した尾崎世界観の歌詞集「私語と(しごと)」が文庫化!
2022年に刊行した尾崎世界観の歌詞集「私語と(しごと)」が文庫化されます。
発売日は10/8(火)です。
解説は長谷川カオナシ・小泉拓・小川幸慈の三人が、現メンバーで活動を開始してからの15年間を5年ごとに振り返り、リレー形式で執筆します。
<文庫化記念特典①>
特別デザイン「初回限定リバーシブルカバー」
カバーデザインは、クリープハイプのアルバムジャケットや尾崎世界観の書籍デザイン全般を手掛ける寄藤文平さんが単行本に引き続き担当。
文庫化を記念した「初回限定リバーシブルカバー」は、文庫版書き下ろ詞「文庫」の全文をカバー裏面に掲載した特別デザインです。
<文庫化記念特典②>
特製「栞」6種類を限定配布
文庫化記念特典として、クリープハイプの名曲『栞』にちなんだ、特製しおり6種類を製作、購入者へ配布します。
※配布書店、数量限定の特典となります。
2022.04.18
尾崎世界観 初歌詞集「私語と」刊行記念『尾崎世界観の好きな歌詞』ツイートキャンペーンがスタート!
尾崎世界観 初歌詞集「私語と」の刊行を記念して、『尾崎世界観の好きな歌詞』ツイートキャンペーンがスタートしました!
「私語と」に収録されている好きな歌詞+「私語と」の感想を #私語と を付けてツイートしてください。
投稿いただいた方の中から抽選で3名様に「サイン入り校了ゲラ」をプレゼントします!
2022.04.13
4/18(月)発売の尾崎世界観 初歌詞集「私語と(しごと)」全国6店舗の蔦屋書店での購入者特典解禁!一部店舗ではオリジナルブックカバーをプレゼント!
4/18(月)発売の尾崎世界観 初歌詞集「私語と(しごと)」の蔦屋書店の購入者特典を解禁しました!
全国6箇所の対象店舗では、【歌詞ステッカー】が特典となります。
10種類の中からランダムで1枚をお渡しします。
2022.04.01
4/18(月)発売の尾崎世界観 初歌詞集「私語と(しごと)」の購入者特典解禁!紀伊國屋書店では刊行記念オンライントークイベントを開催!
4/18(月)発売の尾崎世界観 初歌詞集「私語と(しごと)」の購入者特典を解禁しました!
タワーレコード・ヴィレッジヴァンガードの店頭購入は【栞】、ヴィレッジヴァンガードのオンラインストア購入は【クリアファイル】が特典となります。
ヴィレッジヴァンガード オンラインストア
受注期間:4/1(金)10:30~4/13(水)23:59
また、紀伊國屋書店では刊行記念オンライントークイベントを開催します!
日時:5/11(水)19:00〜20:30(予定)
配信:Zoom(オンライン)
【参加方法】
期間中に全国の紀伊國屋書店店舗にて対象書籍「私語と」をご購入ください。レシート下部に表示されるQRコードを読み込むと応募サイトが開きます。ご応募いただいた方の中から抽選でご当選された方に「参加方法のご案内」メールを配信いたします。
2022.03.29
メジャーデビュー10周年記念日の4/18(月)より『ex ダーリン』をデジタルシングルとして配信開始!尾崎世界観の初歌詞集「私語と(しごと)」も同日発売!
メジャーデビュー10周年記念日の4/18(月)より、インディーズ時代より大切に歌い続けてきた楽曲『ex ダーリン』をデジタルシングルとして配信リリースします!
2012年に発売された1stアルバム「死ぬまで一生愛されてると思ってたよ」初回限定盤のボーナストラックに弾き語りで収録されている本楽曲を、ヨルシカのn-bunaさんがリアレンジし、10年の時を経て、バンドVer.として再録しました。
ジャケットのアートワークは、アルバムや書籍の数々を担当している寄藤文平さんに担当していただきました。
歌詞集「私語と」の書影と連動したデザインとなっています。
また、歌詞集「私語と」の発売日も同日4/18(月)に決定!
収録歌詞全75曲のラインナップも発表しました。
①特別デザイン「初回限定リバーシブルカバー」
カバーデザインは、クリープハイプのアルバムジャケットや尾崎世界観の書籍デザイン全般を手掛ける寄藤文平さんが単行本に引き続き担当。
文庫化を記念した「初回限定リバーシブルカバー」は、文庫版書き下ろ詞「文庫」の全文をカバー裏面に掲載した特別デザインです。
②特製「栞」6種類を限定配布
文庫化記念特典として、クリープハイプの名曲『栞』にちなんだ、特製しおり6種類を製作、購入者へ配布します。
※配布書店、数量限定の特典となります。詳細は後日発表いたします。
「これはまるで尾崎世界観が言葉と求めあったり反目したり刺し違えたり、時に甘え時にあしらい、牽制しては毟り取り、突き放しては掬い上げ、気が遠くなるほど濃密な世界を共に作り上げてきたその軌跡のような一冊だ。これほどまでに言葉と複雑な依存関係を築き上げたミュージシャンが他にいるだろうか。」
ルナコ
変な形のケースの蓋をペリッと剥がして、一緒に入っている汁みたいなのを少しこぼしながら嘘かと思うぐらいペラペラのプラスチックを人差し指にとる。
ぼやける視界のなかで獲物をとらえるかのごとく、ウラかオモテかを見極める作業。
あっている事を確認して、一緒に入っていた汁みたいなのを垂らして湿らせる。
ぼやけて見えていた鏡に映る自分の顔。
ソレをいれた途端に視界がハッキリしてしまって肌荒れに気付く。
あぁ。こんな荒れていたのか、洗面台には大量に落ちる髪の毛。
それを水で流す。
排水溝のところに溜まったものをティッシュでつまんでゴミ箱へ。
視力が格段に落ちた頃、丁度尾崎と知り合った。
2006年の秋、初めて行ったクリープハイプのライブであの赤いCD を買った。
帰宅後、すぐに聴きはじめ、真っ赤な歌詞カードをめくった。
歩くよりももっと遅い速度、足取り重く始まるその歌の歌詞は、離れたくない物のそばにいたいけど、それにももう本当は飽きてしまっていて、新しい物を探さなきゃと思いながらも、また同じ場所に戻ってしまう様な感じで、歌詞が捻くれ過ぎている。
どうして捻くれてしまうのかと言うと、嘘をつきたくないからだと思う。
全部本当の事を言った時の方が、どこか辻褄が合わなくなってしまう。
出会った頃の尾崎は、辻褄が合わない毎日の中にいたのかもしれない。
「パソコンがおかしい」
「一回電源抜いてみたら?」
「アレ?どれだ?これかな?」
あたしの PC の電源が落ちる
「おい!消えたやんけ!どうするねん」
「いや、俺じゃない。東京電力が…」
「はぁ?東京電力そんな微調整するんけ!」
辻褄が合ってないし、大嘘つきだ。
「あのチョコレートの歌可愛いね」
「あぁ。チョコレート好きなんですけど、どうにも歯が痛いときがあって」
「えっ。あぁ、その気持ちと恋愛の気持ちをうまい事アレした歌詞なんやろ?」
「いや、違います。アレした歌詞じゃなくって本当にただチョコレートの歌を書いたんです」
「え?そうなん?アレした歌詞ちゃうんや…そうやったとしても、あんまソレ言わんほうがええんちゃう?」
「な~ビジンキョクってどういう意味なん?」
「あぁぁぁぁぁ~うるさいっ。違います!シーっ!ビジンキョクじゃなくてツツモタセです」
「え?あれでツツモタセって読むの?どういう意味?女が男騙すの?」
「そんな感じのことです。知りませんか?小説とかでよくあるじゃないですか〜女が男に指示されて男を騙してお金分捕ったりする事です」
「歌詞読んで想像してた通りやったわ」
「もう二度とビジンキョクだなんて言わないで下さいね」
「関西では服の事をべべって言いますよね?」
「小さい頃とかはべべとか言われたりしたね」
「ですよね?言いますよね… 確認ですけど言いますよね?」
「言うっっって!!!!!」
「あの新曲ええな~べべってアレのことやったんやな」
「はい。花びら回転って意味わかりますか?」
「わからん。何?」
「風俗とかでそういう時間があって、その時間になると接客してくれる人がこう…入れ替わるんですよ」
「へぇ~」
「やっぱわからないか」
「うん。その時間になると尾崎は嬉しいの?」
「うーん。時と場合によりますけど…まぁどちらかというとそういう事になりますね~」
パジャマタクシーの CD。
咳払いの歌で始まるそのアルバムを出した頃、1 人ぼっちのクリープハイプだったのだが、新世界リチウムのサポートにより、インディーズ時代では珍しく、すごく楽しそうにライブをしていた様に思えた時期でもある。
1 人になったからこそ出来た歌や、新世界リチウムのおかげでかけた歌もあるのでは?と、勝手に思っている。
変な声のバンドの歌詞カードをペラっとめくって、一緒に入っている帯みたいなのを落としながら嘘かと思うぐらい毒々しい赤い CD を人差し指で入れる。
ぼやける視界のなかで獲物をとらえるかのごとく、ウソかホントかを見極める作業。
歌詞を全て確認して、一緒に入っていた帯みたいなのを手に取り流し読む。
ぼやけて見えていた日常に生きる自分の顔。
歌詞を読みきった途端に視界がハッキリしてしまって心の荒れに気付く。あぁ。こんな荒れていたのか、モヤモヤしていた物が大量に落ちていく。
それを水に流す。
心の隅っこに溜まった埃をティッシュでつまんでゴミ箱へ。
尾崎のかく歌詞は装着するだけで視力があがる。ぼやけていた物事が文字になってメロディーにのってハッキリ見えてくる。
自分でも気付いていないうちに抱えてしまっていたモノに寄り添ってくれる。
最近では、もうレーシックです。
あんたがどこにおっても「私語と」ひそひそと寄り添ってくれる書籍になりますように。