尾崎世界観 初歌詞集『私語と』
4月18⽇(⽉)発売!
クリープハイプメジャーデビュー10周年記念⽇となる2022年4⽉18⽇(⽉)に、
尾崎世界観の初歌詞集『私語と』を発売します。
収録歌詞
インディーズ時代から最新アルバム『夜にしがみついて、朝で溶かして』の中から、尾崎が「言葉」を中心に厳選した 75 曲の歌詞を収録。
さらに「帯」「はじめに」「おわりに」という名の「歌詞」を尾崎が書き下ろし。
ブックデザインは尾崎のアルバムや書籍のアートディレクションを数々担当している寄藤文平さん(文平銀座)。
細部にまでこだわった造本にご注目ください。
2022.04.18
尾崎世界観 初歌詞集「私語と」刊行記念『尾崎世界観の好きな歌詞』ツイートキャンペーンがスタート!
尾崎世界観 初歌詞集「私語と」の刊行を記念して、『尾崎世界観の好きな歌詞』ツイートキャンペーンがスタートしました!
「私語と」に収録されている好きな歌詞+「私語と」の感想を #私語と を付けてツイートしてください。
投稿いただいた方の中から抽選で3名様に「サイン入り校了ゲラ」をプレゼントします!
2022.04.13
4/18(月)発売の尾崎世界観 初歌詞集「私語と(しごと)」全国6店舗の蔦屋書店での購入者特典解禁!一部店舗ではオリジナルブックカバーをプレゼント!
4/18(月)発売の尾崎世界観 初歌詞集「私語と(しごと)」の蔦屋書店の購入者特典を解禁しました!
全国6箇所の対象店舗では、【歌詞ステッカー】が特典となります。
10種類の中からランダムで1枚をお渡しします。
2022.04.01
4/18(月)発売の尾崎世界観 初歌詞集「私語と(しごと)」の購入者特典解禁!紀伊國屋書店では刊行記念オンライントークイベントを開催!
4/18(月)発売の尾崎世界観 初歌詞集「私語と(しごと)」の購入者特典を解禁しました!
タワーレコード・ヴィレッジヴァンガードの店頭購入は【栞】、ヴィレッジヴァンガードのオンラインストア購入は【クリアファイル】が特典となります。
ヴィレッジヴァンガード オンラインストア
受注期間:4/1(金)10:30~4/13(水)23:59
また、紀伊國屋書店では刊行記念オンライントークイベントを開催します!
日時:5/11(水)19:00〜20:30(予定)
配信:Zoom(オンライン)
【参加方法】
期間中に全国の紀伊國屋書店店舗にて対象書籍「私語と」をご購入ください。レシート下部に表示されるQRコードを読み込むと応募サイトが開きます。ご応募いただいた方の中から抽選でご当選された方に「参加方法のご案内」メールを配信いたします。
2022.03.29
メジャーデビュー10周年記念日の4/18(月)より『ex ダーリン』をデジタルシングルとして配信開始!尾崎世界観の初歌詞集「私語と(しごと)」も同日発売!
メジャーデビュー10周年記念日の4/18(月)より、インディーズ時代より大切に歌い続けてきた楽曲『ex ダーリン』をデジタルシングルとして配信リリースします!
2012年に発売された1stアルバム「死ぬまで一生愛されてると思ってたよ」初回限定盤のボーナストラックに弾き語りで収録されている本楽曲を、ヨルシカのn-bunaさんがリアレンジし、10年の時を経て、バンドVer.として再録しました。
ジャケットのアートワークは、アルバムや書籍の数々を担当している寄藤文平さんに担当していただきました。
歌詞集「私語と」の書影と連動したデザインとなっています。
また、歌詞集「私語と」の発売日も同日4/18(月)に決定!
収録歌詞全75曲のラインナップも発表しました。
※在庫状況によっては展開を終了している場合もございます。
丸善ジュンク堂書店
【丸善ジュンク堂書店限定フェア「愛すべき私語」】
日程:全国の丸善ジュンク堂書店で随時開催
尾崎世界観が『私語と』と一緒に読んでほしい「愛すべき私語」たちを選書。
尾崎世界観のコメント入りのフリーペーパーも配布しています。
蔦屋書店
紀伊国屋書店 横浜店
【「私語と」刊行記念!尾崎世界観 選書フェア】
日程:4/15(金)〜
「歌・詩」にまつわる本を尾崎世界観がセレクト。
選書にあたっての尾崎世界観のメッセージパネルを掲示します。
紀伊国屋書店 横浜店
タワーレコード新宿店
【尾崎世界観が選ぶ、寄藤文平さんの仕事フェア】
日程:4/18(月)〜
クリープハイプのアルバムや尾崎世界観の書籍のアートディレクションを数々担当しているデザイナー・寄藤文平さん(文平銀座)のクリエイティブ作品を、尾崎世界観の選書で紹介します。
タワーレコード新宿店
本屋lighthouse幕張支店
【クリープハイプ最強メンバー!セ・リーグとパ・リーグの違いとか】
日程:4/21(木)〜
歌詞集「私語と」に収録の楽曲から、みなさんの考える「最強メンバー」を募集します。
メンバー表は店内にて展示し、Twitter本屋lighthouse幕張支店アカウント(@book_lighthouse)にて随時公開します。
#クリープハイプ最強メンバー をつけてツイートしてください。
作成見本として、尾崎世界観と店主・関口竜平さんが考える最強メンバーをコメント付きで掲示します。
本屋lighthouse幕張支店
今野書店
【尾崎世界観の選書フェア 私語とその後と少しの覚悟と】
日程:5/2(月)~5/31(火)
購入者特典として、特製フリーペーパーをお渡しします。
今野書店
「これはまるで尾崎世界観が言葉と求めあったり反目したり刺し違えたり、時に甘え時にあしらい、牽制しては毟り取り、突き放しては掬い上げ、気が遠くなるほど濃密な世界を共に作り上げてきたその軌跡のような一冊だ。これほどまでに言葉と複雑な依存関係を築き上げたミュージシャンが他にいるだろうか。」
ルナコ
変な形のケースの蓋をペリッと剥がして、一緒に入っている汁みたいなのを少しこぼしながら嘘かと思うぐらいペラペラのプラスチックを人差し指にとる。
ぼやける視界のなかで獲物をとらえるかのごとく、ウラかオモテかを見極める作業。
あっている事を確認して、一緒に入っていた汁みたいなのを垂らして湿らせる。
ぼやけて見えていた鏡に映る自分の顔。
ソレをいれた途端に視界がハッキリしてしまって肌荒れに気付く。
あぁ。こんな荒れていたのか、洗面台には大量に落ちる髪の毛。
それを水で流す。
排水溝のところに溜まったものをティッシュでつまんでゴミ箱へ。
視力が格段に落ちた頃、丁度尾崎と知り合った。
2006年の秋、初めて行ったクリープハイプのライブであの赤いCD を買った。
帰宅後、すぐに聴きはじめ、真っ赤な歌詞カードをめくった。
歩くよりももっと遅い速度、足取り重く始まるその歌の歌詞は、離れたくない物のそばにいたいけど、それにももう本当は飽きてしまっていて、新しい物を探さなきゃと思いながらも、また同じ場所に戻ってしまう様な感じで、歌詞が捻くれ過ぎている。
どうして捻くれてしまうのかと言うと、嘘をつきたくないからだと思う。
全部本当の事を言った時の方が、どこか辻褄が合わなくなってしまう。
出会った頃の尾崎は、辻褄が合わない毎日の中にいたのかもしれない。
「パソコンがおかしい」
「一回電源抜いてみたら?」
「アレ?どれだ?これかな?」
あたしの PC の電源が落ちる
「おい!消えたやんけ!どうするねん」
「いや、俺じゃない。東京電力が…」
「はぁ?東京電力そんな微調整するんけ!」
辻褄が合ってないし、大嘘つきだ。
「あのチョコレートの歌可愛いね」
「あぁ。チョコレート好きなんですけど、どうにも歯が痛いときがあって」
「えっ。あぁ、その気持ちと恋愛の気持ちをうまい事アレした歌詞なんやろ?」
「いや、違います。アレした歌詞じゃなくって本当にただチョコレートの歌を書いたんです」
「え?そうなん?アレした歌詞ちゃうんや…そうやったとしても、あんまソレ言わんほうがええんちゃう?」
「な~ビジンキョクってどういう意味なん?」
「あぁぁぁぁぁ~うるさいっ。違います!シーっ!ビジンキョクじゃなくてツツモタセです」
「え?あれでツツモタセって読むの?どういう意味?女が男騙すの?」
「そんな感じのことです。知りませんか?小説とかでよくあるじゃないですか〜女が男に指示されて男を騙してお金分捕ったりする事です」
「歌詞読んで想像してた通りやったわ」
「もう二度とビジンキョクだなんて言わないで下さいね」
「関西では服の事をべべって言いますよね?」
「小さい頃とかはべべとか言われたりしたね」
「ですよね?言いますよね… 確認ですけど言いますよね?」
「言うっっって!!!!!」
「あの新曲ええな~べべってアレのことやったんやな」
「はい。花びら回転って意味わかりますか?」
「わからん。何?」
「風俗とかでそういう時間があって、その時間になると接客してくれる人がこう…入れ替わるんですよ」
「へぇ~」
「やっぱわからないか」
「うん。その時間になると尾崎は嬉しいの?」
「うーん。時と場合によりますけど…まぁどちらかというとそういう事になりますね~」
パジャマタクシーの CD。
咳払いの歌で始まるそのアルバムを出した頃、1 人ぼっちのクリープハイプだったのだが、新世界リチウムのサポートにより、インディーズ時代では珍しく、すごく楽しそうにライブをしていた様に思えた時期でもある。
1 人になったからこそ出来た歌や、新世界リチウムのおかげでかけた歌もあるのでは?と、勝手に思っている。
変な声のバンドの歌詞カードをペラっとめくって、一緒に入っている帯みたいなのを落としながら嘘かと思うぐらい毒々しい赤い CD を人差し指で入れる。
ぼやける視界のなかで獲物をとらえるかのごとく、ウソかホントかを見極める作業。
歌詞を全て確認して、一緒に入っていた帯みたいなのを手に取り流し読む。
ぼやけて見えていた日常に生きる自分の顔。
歌詞を読みきった途端に視界がハッキリしてしまって心の荒れに気付く。あぁ。こんな荒れていたのか、モヤモヤしていた物が大量に落ちていく。
それを水に流す。
心の隅っこに溜まった埃をティッシュでつまんでゴミ箱へ。
尾崎のかく歌詞は装着するだけで視力があがる。ぼやけていた物事が文字になってメロディーにのってハッキリ見えてくる。
自分でも気付いていないうちに抱えてしまっていたモノに寄り添ってくれる。
最近では、もうレーシックです。
あんたがどこにおっても「私語と」ひそひそと寄り添ってくれる書籍になりますように。