漫画家・魚喃キリコ追悼企画「痛々しいラヴ:クリープハイプ×魚喃キリコ」より、作家・千早茜さんの特別短編『Water』をWEB文芸誌「yom yom」にて公開!
2026.06.30
漫画家・魚喃キリコ追悼企画「痛々しいラヴ:クリープハイプ×魚喃キリコ」より、直木賞作家・千早茜さんによる特別短編『Water』が新潮社・WEB文芸誌「yom yom」にて公開されました!
今回の企画は、尾崎が千早さんに「痛々しいラヴ」への寄稿を依頼し、魚喃キリコのイラスト作品を文庫カバーに使用した両著者の共作小説『犬も食わない』以来に実現した共同プロジェクト。
魚喃作品の一つである『Water.』とのタイトルの繋がりを感じさせる短編小説で、ここでしか読めない作品となっています。
また、本プロジェクトを記念し、共作小説『犬も食わない』の一部試し読みも特集内にて同時公開!
7月より文庫『犬も食わない』は新帯付きでの展開も決定しています。
さらに、本企画の次なる展開として、7月末に短編漫画集『痛々しいラヴ』を使用したMMV(マンガミュージックビデオ)の公開も予告されました。
<尾崎世界観コメント>
こんなことをしていいのだろうかと迷った末、痛々しいラヴという曲を作りました。
結局は自分のためだったのかもしれない。それでも書かずにはいられませんでした。
「書く」と「描く」は、いつもかけ離れているけれど、それを歌うことで、少しでも近づきたいと思いました。今回、千早さんが新たに作品を書き下ろしてくださって、自分のあの頃が溢れたそれに、とても救われました。
だから、結局は自分のためだったのかもしれない。
それでも、あなたにだけは届きますように。そしていつか描けますように。
それまでおやすみ愛してる。
<千早茜コメント>
魚喃キリコさんの作品は、自分の二十代を思いかえす上でなくてはならないもののひとつです。
彼女が亡くなってしまってもその事実は変わりません。
けれど、もう魚喃さんの新作は読めないという事実に打ちのめされてもいて、彼女の死をどう悼めばいいのかわからなくなっていました。
今回、尾崎さんが「痛々しいラヴ」という曲を作り、文章を書いて欲しいと声をかけてくださり、私はようやく自分の気持ちに向き合うことができた気がします。
魚喃さんの作品に描かれる、人間のどうしようもなさが、恋愛のままならなさが、それを見守る優しさが大好きでした。
そして、もっと、ずっと、作品を読みたかった。
彼女の作品を読むと、濁っても、腐っても流れ続ける都会の川が浮かびます。
そんな情景を短い物語にしてみました。